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本作の舞台となるチヴィタ・ディ・バニョレージョは、イタリア共和国ラツィオ州ヴィテルボ県バニョレージョに属する分離集落で、ローマから約120km、フィレンツェから約200kmほどの距離に位置している。その歴史はローマ帝国よりも古く、イタリア中部の先住民のエトルリア人によって約2500年前の紀元前8世紀頃に作られた都市だ。その長い歴史の中で雨風や度重なる地震によって台地が侵食、徐々に崩落していき、現在のような断崖絶壁の上に佇む「天空の村」の形になった。その3分の1が消滅したと推察されている。村の風化は現在も進んでおり、その入口の道路標識にイタリア語で「il paese che muore(死にゆく村)」と掲げられているように、別名「死にゆく村」「滅びゆく村」ともいわれている。1764年の大地震で隣町バニョレージョへつながる道が崩壊し、多くの住民が町を離れ、現在では約20人ほどの住人が暮らしているのみ。現在、村へと架けられた300mほどの長さの細い橋を歩いて渡るのが、この村に入る唯一残された手段となっている。イタリアでも最も美しい村にも選出された絶景を誇る知る人ぞ知るイタリアの観光名所。